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UNIX系のジョークコマンドslを動かす方法

どうもIbukishです。

皆さんUNIX系のコマンドには多数のジョークコマンドが存在することはご存知でしょうか?
mooって打ったら牛が出てきたり、cmatrixって打ったら映画マトリックスのように縦向きに文字が流れたり、などなど。

そんな数あるジョークコマンドの中から今回はslコマンドに関して紹介しようと思います。

UNIX系のジョークコマンドslを動かす方法

そもそもslコマンドって何?

SLと聞いたら何をイメージしますか?
多くの方はSteam Locomotivem、つまり蒸気機関車のことをイメージするのではないでしょうか?

slコマンドはslとあるように、実行したらアスキーアートの蒸気機関車が走ります。個人的には好きなコマンドです。

UNIX系のコマンドで最も使うと言っても過言ではない、lsというコマンドがあると思います。
気軽に打てる一方で、急いで入力してlsがslになることもしばしばあると思います。
そんな際にコンソール上で蒸気機関車が走るのです。しかもCtrl + cとかで終了が出来ないため、最後まで走り切るのを見守る必要があります。

このプログラムが作られた頃はPC性能の問題でコマンド実行時の処理が非常に長かったそうです。それはlsと間違えてslって打ってしまうと存在しないコマンドを探し求めてシステム内を全部探すような処理が走っていたためだそうです。

存在しないコマンドを探している間の待ち時間は作業が完全に止まってしまいます。
ですが、slで動くプログラムを作成することで全検索を防ぎ早く次の処理に移れるようにしたのです。

現在のPCはどれをとっても当時のPCとは性能が桁違いなので、間違ったコマンドを打っても一瞬で処理が終わります。
ですので、slと間違って打った際にSLが走り終わるまで待ち続けるほうが圧倒的に時間がかかります。
Ctrl + cで終了できないことからもジョークコマンドとして非常にクセが強いです。

では早速、そんなクセの強いslコマンドをインストールしていきましょう!

slプログラムをインストールする方法

インストール方法は非常に簡単です。
以下のコマンドを実行するだけです。

Macの場合

brew install sl

Linuxの場合

sudo apt-get install sl
brewを使ったslのインストール

Homebrewがアップデートされました。肝心なslはすでにインストール済みだったのでWarningが出ただけでした。。参考にならない画像ですね。

インストールはこれで完了です。
次はslコマンドの使い方を紹介します。

slコマンドの使い方

コマンドは非常にシンプルです。
slと打ってEnter。以上。

蒸気機関車が走って右から左へ駆け抜けていったと思います。

sl実行後

このslコマンドにはいくつかオプションがあるので紹介します。

ちなみにhelpを見ようとしても、lがオプションとして反応して蒸気機関車が走ってしまうので、manを使って確認する必要があります。

man sl

実行したところオプションは4つ用意されているみたいですね。

オプション説明
-a蒸気機関車の乗客が「Help!」と助けを求めます。
-l小さいバージョンの蒸気機関車が走り抜けます。
-F銀河鉄道999のように空に向かって走って行きます。
-cD51ではなくてC51が走り抜けます。

-cは蒸気機関車の種類のことだとは思うのですが、実行してみても違いがわかりませんでした。。
ですので2つ走らせて横に並べてみました。確かに違いますね。

sl(D51)
D51

sl(C51)
C51

蒸気機関車がお好きな方、詳しい方はみた瞬間にこれは〇〇だ!ってわかるのでしょうかね?

このような遊び心があるのもジョークコマンドの面白いところですね。

いかがでしかた?
自分は実用性を見出すことは出来ませんでしたが、面白いコマンドだと思います。

流石に本番運用されているLinuxサーバーにはインストールしないとは思いますが、開発環境くらいならいいのでは?と思っちゃったりしました(やりません。)

みなさまの参考になれば幸いです。

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