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Macでパスワード付きZIPファイルを作成する方法

Macでパスワード付きZIPファイルを作成する方法

この前Macを使っていた際にパスワード付きZIPを作成する必要があり、地味にハマったのでメモという意味も込めて記事にします。

せっかく記事にするので本記事ではMacでのパスワード付きZIPファイルの作成だけでなく、通常のZIPファイルの作成や回答やパスワードの解除の方法も紹介します。

Macでパスワード付きZIPファイルを作成する方法

finderを開く

Windowsの場合は7-ZipやLhaplusのようなアーカイブツール(圧縮・解答ソフトとも言われることが多い)を使ってパスワード付きZIPファイルを作成することが多いと思います。

ですがMacの場合はそれらのようなアーカイブツールを入れなくてもパスワード付きZIPファイルを作成するこができます。

ではZIPを扱う方法を順を追って紹介します。

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パスワードなしでZIPファイルに圧縮する方法

まずはシンプルにパスワードなしでZIPファイルを作成する方法です。

パスワードなしのZIPファイルの作成方法は2つあります。

  • 右クリックからマウス操作でZIPファイルを作成する方法
  • ターミナルを使ってコマンドを実行してZIPファイルを作成する方法

右クリックで作成する方法

Finderを開いてZIP化したいファイルが配置されているフォルダに移動します。

対象のファイルを選択して、右クリックを押します。

ファイルを選択してZIP化する

画像のように離れた位置にある複数ファイルを同時に選択したい場合はCommandを押下しながらクリックすることで複数選択することが可能です。

ちなみにShiftを押下しながらクリックすればその範囲にあるファイル全部を選択した状態にします。

右クリックで表示された一覧から圧縮を選択します。すると同じフォルダ内にアーカイブ.zipが作られると思います。

ZIP化されたアーカイブファイルが作成される

あとは任意の名前に変更したら作成は完了です。

ターミナル上でコマンドを使って作成する方法

まずはターミナルアプリを起動します。Command + Spaceの同時押しをするとSpotlight検索ができるので、そこでterminalと入力します。
3文字くらい打てばターミナル.appと表示されると思うのでそれを選択します。

Spotlightからterminalを起動する

するとターミナルが起動します。

まずはZIP化したいファイルが配置されているフォルダに移動します。
移動の際は以下のコマンドを実行します。

cd {フォルダのパス}

自分の場合だと画像のようになります。

cdの後ろに半角のスペースを入力することを忘れないでください。

cdコマンドの実行

パスの入力がめんどくさい場合は移動したいフォルダをドラッグ&ドロップすることで自動で入力してくれます。

ドラッグ&ドロップでディレクトリを移動する

ちなみに上図のようにFinderでパスバーを表示したい場合は以下の記事を参考にMacを設定することで表示が可能になります。

すると下図のように自動でファイルパスが入力されます。

ドラッグ&ドロップした後

パスの入力をしたらEnterを押下します。すると指定したフォルダに移動することができます。

ドラッグ&ドロップでディレクトリを移動した後

ターミナルの設定によって表示方法は異なるので、必ずしも上図のようになるとは限りません。

フォルダに移動したら下記のコマンドを実行することでZIPファイルを作成することができます。

zip {作成するZIPのファイル名} {ZIP化するファイル名}

実際にコマンドを入力してみると下図のようになります。
今回はsample1.jpgsample2.jpgを圧縮してsample_images.zipを作成しようと思います。

その場合ですと以下のようにコマンドを実行します。

それぞれのファイル名の間に半角のスペースを入力することを忘れないでください。

zip sample_images.zip sample1.jpg sample2.jpg
zipコマンドを使ってパスワードなしのZIPファイルを作成した後

コマンドを実行すると上図のようにターミナル上にメッセージが表示されます。
そしてFinderを確認してみるとsample_images.zipができていることがわかると思います。

これでZIPファイルの作成作業は完了です。

フォルダをZIPファイルに圧縮する方法

続いてはフォルダをZIP化する方法です。
こちらに関してもファイルのZIP化と同様で右クリックする方法とコマンドを実行して圧縮する方法があります。

右クリックのを使う方法に関しては対象のフォルダを選択して右クリックで表示される一覧から圧縮を選択したら完了です。

コマンドで実行する場合はファイルをZIP化する方法とほぼ同じです。
異なるのは下記のコマンドのように-rというオプションをつける必要があるということです。

zip -r {作成するZipファイル名} {Zip化するフォルダ名}

それぞれのファイル名の間に半角のスペースを入力することを忘れないでください。

実際にサンプルとして下記コマンドを実行してみます。

zip -r sample_folder.zip sample_folder

実行してみると下図のようにZIPファイルが作成されたことがわかると思います。

フォルダーをZIPファイルに圧縮する方法

以上がフォルダーをZIP化する方法です。

パスワード付きでZIPファイルに圧縮する方法

続いではパスワード付きでZIPファイルを作成する方法です。

パスワードを付ける場合はコマンドを使う方法しかありません。
パスワードを付ける場合のコマンドは下記になります。

zip -er {作成するZIPファイル名} {ZIP対象のファイル名orフォルダ名}

サンプルとして実際に下記コマンドを実行してみます。

zip -er sample_pass.zip sample_folder

実行してみるとまずパスワードが聞かれるので入力します。

ZIPファイルに設定するパスワードを入力する(1回目)

入力したらEnterを押下します。

すると確認のためのもう一度パスワードの入力を求められるので入力します。

ZIPファイルに設定するパスワードを入力する(2回目)

入力が完了したらEnterを押下します。
するとZIPファイルが完成します。Finderで確認してもsample_pass.zipが作成されていると思います。

パスワード付きZIPファイルの作成完了

実際にsample_pass.zipを開こうとすると下図のようにパスワードが要求されると思います。

ZIPを開くためにパスワードが要求される

これでパスワード付きのZIPファイルの作成は完了です。

パスワードなしZIPファイルに対してパスワード設定する方法

続いてはZIPファイルに対してパスワードを設定する方法を紹介します。

すでにZIP化されたファイルではあるがパスワードがかかっておらずセキュアではないためパスワードを設定したい場合もあると思います。

そんなニーズに答えるために実行するコマンドは下記です。

zipcloak {パスワード設定をしたいZIPファイル}

実際にパスワードがかかっていないsample_non_pass.zipに対してパスワードを設定してみようと思います。

実行するコマンドは下記の通り。

zipcloak sample_non_pass.zip

コマンドを実行するとまず1回目のパスワード入力を求められるので入力します。

ZIPファイルに設定するパスワードを入力する(1回目)

パスワードを入力したらEnterを押下します。
すると確認のために2回目の入力が求められるので入力してEnterを押下します。

ZIPファイルに設定するパスワードを入力する(2回目)

これでファイルに対してパスワードが設定されました。

ZIPファイルにパスワードを設定するコマンドを実行した後

試しにファイルを解凍してみようと思います。

解凍前にパスワードを要求されるようになっているので無事にパスワードの設定が完了していることがわかります。

zipcloakコマンドはzipコマンドを使って作成したZIPファイルに対してのみ使うことができます。ですので右クリックで圧縮したファイルの場合はエラーが発生すると思います。
もしパスワードを設定する時にErrorメッセージやWarningメッセージが表示された場合はパスワードの設定に失敗している可能性が高いです。パスワードの設定に失敗した場合はそのZIPファイルはどのパスワードを入力しても開けなくなるのでZIPファイルを再作成する必要があります。

上記の注意書きにあるようにzipcloakはファイル選択→右クリックで圧縮の方法を使ったファイルに対しては使うことができません。

実際に右クリックで作ったZIPファイルに対してパスワード設定のコマンドを実行してみようと思います。

実行してみると下図のようにzipcloak warningが表示されました。

ziplockコマンドを実行してCRCエラーが発生した場合
zipcloak warning: Local Entry CRC does not match CD:

このようになってしまうとどんだけ正しいパスワードを入力してもwith_click.zipを解凍することはできません。。

ですので、zipcloak warning: Local Entry CRC does not match CD: と表示されたらファイル再作成することをお勧めします。

また実行前にはコピーを取っておくなどの保険をかけておいてもいいと思います。

以上がZIPファイルに対してパスワードを設定する方法です。

ZIPファイルのパスワード設定を解除する方法

続いてはパスワードが設定されたZIPファイルからパスワードの設定を外す方法を紹介します。

そのような場合にはzipcloakコマンドに-dをつけて実行すればOKです。

zipcloak -d {パスワード設定を外したいZIPファイル名}

では実際に本記事の手順でパスワード設定をしたZIPファイルがあるのでそのファイルのパスワード設定を解除してみようと思います。

パスワード設定を解除するファイルはsample_non_pass.zipです。下図を見てもわかるように解凍しようとするとパスワードを要求されます。

ZIPファイルのパスワードを外す前

以下のコマンドを実行します。

zipcloak -d sample_non_pass.zip

実行するとZIPファイルを開くためのパスワードが聞かれます。

ZIPファイルのパスワードを外すコマンドを実行した後

パスワードを入力したらEnterを押下します。

ZIPファイルのパスワードを外すコマンドを実行する

今回はパスワードを外すだけなので確認のための2回目の入力は要求されません。

では実際にパスワードが外れているのかを確認します。

画像では伝えにくいのですが、パスワードを要求されることなくファイルを解凍することができました。

ZIPファイルのパスワードを外した後の確認作業

以上がパスワードを外す方法です。

まとめ

ZIPにパスワードを設定する機会って意外と多いと思います。

特に今のご時世となると自分のPCを使って本業、副業に取り組む人も多いと思うので余計に使う機会が増えると思います。

アーカイブツールをインストールしてもいいのですが、本記事で紹介したようにツールを使うことなくパスワードを設定できるのは非常に便利なので覚えておいて損はないと思います。

皆様の快適なPCライフの役に立ちますと幸いです。

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