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アジャイル開発でのKPTとYWTの違い

どうもきっしゅです!

現在自分が所属しているプロジェクトはアジャイル開発でシステム開発を行っています。

特にアジャイル開発の中でもスクラムを採用しています。スクラムとは固定の期間(スプリント)の中で計画を立てながら、フィードバックを元に常に改善を続ける柔軟な動きができる開発手法です。

当然ながら、改善のためにはメンバーを募ってフィードバック等の意見を集めて常に課題を見つけていく必要があります。

そこて毎スプリント終了後にスプリントレトロスペクティブ(いわゆる振り返り会)を行っています。

そこではただただ振り返りをするのではなく、出てきた意見や反省点を次のスプリントに取り入れて改善をしていき、より効率的に高速な開発に繋げることが目的です。
ですので、ただただ楽しくワイワイ振り返る訳ではありません。硬く厳格に行うわけでもないです。
自分のプロジェクトでは楽しく、真面目にをモットーに実施しています。

レトロスペクティブをする上で自由に意見を言い合ってもまとまりがつくことはありません。そこで活用しているのが、振り返りのためのフレームワークです。

自分のプロジェクトでどのようなフレームワークを使うかを考えていたところ、2つのフレームワークにたどり着きました。

それがKPTとYWTです。
今回はその2つの違いと、どのような理由で自分のプロジェクトでどちらを採用したかを紹介します。

KPT(ケプト)

KPTはKeep(継続すること)、Problem(改善点)、Try(次にトライすること)の頭文字をとった物で、読み方は「ケプト」です。

スプリント期間中にあった出来事で、良かった点・継続する点改善点に分けて意見を募ります。

そして、出てきた意見に対して議論して、次にトライすることに具体的に落とし込んでいきます。

これは非常にシンプルでわかりやすく直感的です。問題点を改善して次に活かすというPDCAを回すことができると思います。

ただKPTに対して自分は少し懸念がありました。それは問題改善指向な点です。

やはりこのような議論になると、多くの人はどうしても問題点に目がいきがちです。問題点を解決することは非常に大切なことではあるのですが、良かった点が置き去りになってしまうのではないかと感じました。

プロジェクトが成長していくためには、問題点の改善は当然ですが、良かった点をさらに伸ばしていくことが大切です。良かった点を伸ばしていくことは結果として、そのプロジェクトの武器、強みになると考えています。

ですので、KPTでは良かった点を伸ばすのが難しいのではないかと感じました。

まあ正直な話をすると、自分がKPTのフレームワークを使って良かった点も伸ばしていくような、マネジメント、レトロスペクティブのファシリテーションをする自信がなかっただけです。

優秀な人はKPTを使ってどんどんプロジェクトを成長させます!

YWT(ワイダブリューティー)

YWTはY(やったこと)、W(わかったこと)、T(次にトライすること)の3つの頭文字を取ったもので、読み方はそのままで「ワイダブリューティー」です。

スプリント中にあった出来事(やったこと)を良し悪しは一旦無視してピックアップします。そしてピックアップした出来事からわかったことを議論し、次のスプリントにどのように活かしていくか(トライ)を議論します。

こちらも非常にシンプルです。

KPTと違うのは良し悪しを無視して事実ベースで議論をするため、良かった点はさらによく、悪かった点は改善していく、そんなトライを導き出すような議論が自然とできる点です。

難しいファシリテーションなしに問題点の改善と強みの強化ができるPDCAを回すことができると感じています。

しかも良かった点と悪かった点を並列に並べて議論ができるため、悪かった点に対してネガティブな印象を抱くことなく振り返りをすることができるため、チームの雰囲気が悪くなるリスクも減らすことができます。

これらの点がYWTの特徴だと思います。

まとめ

こまでKPTとYWTに関して感じていることを書いてきました。

簡単に要約すると、KPTは解決志向、YWTは改善志向です。

ただKPTをYWTどちらが優位とかはないと思います。それぞれのチームにあった方法を選択することが望ましいと思います。

振り返りをする上で大切なのはチームが成長していくことだと思います。チームが安定して成長するまでは様々な方法を試してみてはいかがでしょうか?

自分が担当しているプロジェクトではレトロスペクティブの最後にその会の振り返りを実施しています。

短期間でその期間を振り返って改善していくことができる。これはアジャイルの強みだと思います。
その強みを開発タスクだけでなく、振り返り会そのものにも活かしていくことが大切だと思います。

世の中にはKPTとYWT意外にも沢山の振り返りのフレームワークがあるので自分のプロジェクトにあったものを見つけ出し、オリジナルを創り上げていくのもありだと思います。

プロジェクトのメンバー全員がポジティブに楽しんでタスクを消化していくことができる、そんなチームを創り上げていくことができる有意義な振り返り会を目指してみてください。

みなさまの参考になりますと幸いです。

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